石組みは玄室部は2段積みで天井部は2石で構成され石材の隙間に漆喰が充填されています。羨道部は1段積みで天井石は現在1石のみですが開口部付近に落下している石材を含め2石あったと思われます。森浩一氏は著書「古墳と古代文化 99の謎」で大化の薄葬令関連で、この古墳は唐尺(1尺30㌢)の9尺☓5尺に近い事に注目されています。棺や出土遺物については不明です。築造年代は石室の特徴から7世紀後半頃と思われ倉橋溜池周辺の古墳では最も新しいと思われます。 発掘調査は行われておらず測量調査のみです。古墳マニアの間では大変人気のある古墳で探索する楽しみと、小ぶりながら綺麗な切石が人気の秘密のようです。