山の辺の道は、奈良盆地の山裾を縫うように南北に走る古道で、歌垣(うたがき)で知られる海石榴市(つばいち)から、三輪、柳本を経て石上神宮に至るコースを一般的に「山の辺の道」と呼んでいます。本来は更に奈良へと北上する道で日本最古の道といわれています。
道沿いには記紀・万葉に登場する名所旧跡が、数多く、神話や古代ロマンの世界へといざなってくれます。ゆっくり歩きながら 眼下にひろがる奈良盆地の中に浮かぶ大和三山や,二上山の眺望を楽しみながら,道のわきに建つ万葉歌碑で万葉びとの息吹を感じることができる古道です。
少し寄り道になりますが「箸墓古墳」は、是非、見ておきたいところ。昼は人が作り夜は神がつくったといわれています。一説に卑弥呼(ひみこ)の墓とも。
欽明天皇の時代に百済の使節が訪れ金剛像などを献上した伝来地です。又、この一帯は日本最古の市があった所で山の辺の道の南の基点でもあります。
長岳寺は天平元年(824)、淳和天皇の勅願で空海が大和神社の神宮寺として開いたと伝わる名刹で、俗に釜口のお大師さんと呼ばれ親しまれています。
クリックすると拡大されます。(青色の道が「山の辺の道です)