箸墓古墳のすぐ東に位置する前方後円墳で全長約80m、前方部長約25m、高さ3.5m、後円部3段築成で径約55m、高さ8.5m
で前方部を南東に向け、後円部側に周濠状遺構が巡っています。葺石を持つ古墳ですが埴輪はありません。埋葬施設は後円部中央に、大和の古墳では初の事例となる石囲い木槨で長さ5mの刳抜式木棺 が収められていました。この他、後円部の主体部西側に6世紀末頃の横穴式石室、前方部東斜面に木棺直葬の埋葬施設をもっています。
出土遺物として二重口縁壷(庄内式)銅鏃、鉄鏃、素環頭大刀、鉄製刀剣類、鉄製農工具、同向式神獣鏡、内行花文鏡の破片、鉄製農工具などが検出されています。築造年代は3世紀中頃と思われ地元では豊鍬入姫命の墓との伝承が残っています。墳丘の上には自由に登れますので卑弥呼の里の素晴らしい景観をお楽しみください。