ここ井寺(いでら)池は桧原神社の西方、徒歩で約10分~15分のところにあり、奈良盆地が一望できるビューポイントとして知られています。池は二つに分かれ、井寺上池・井寺下池が正式な呼称です。おすすめは池の真ん中の道路からみる眺望です。西には万葉集でもおなじみの二上山、大和三山、東には三輪山などが一望でき、池の周辺には川端康成など著名人揮毫の万葉歌碑がその良さをさらに引き立てています。
井寺池そのものの歴史はよくわかっていませんが、大三輪町史によると井寺という名前からもわかるように元々このあたりにお寺があって、下池の北東の瓦片が散在する場所が井寺跡ではないかといわれています。また「箸中名所実記」という古書には井照寺という寺の記載があり関連が注目されます。