山の辺の道から300メートル程東へ、なだらかな坂を上ると神社の入口があります。晩秋の参道沿い及び境内の紅葉は見事です。
穴師坐兵主神社、穴師大兵主神社、卷向坐若御魂神社の三神合祀の神社で、三社とも式内社に比定されている古社。社記によると、本社は崇神天皇の時代、倭姫命が天皇の御膳の守護神として奉祭せられたといいます。 元々、弓月岳にあった穴師坐兵主神社(上社)が、応仁の頃に焼失し、現在地に鎮座していた穴師大兵主神社(下社)に合祀され、同じく巻向山にあった卷向坐若御魂神社も合祀されて、現在のような祭祀形態となったと思われます。
境内には
あまくもに ちかくひかりて なるかみの みればかしこみねばかなしも
万葉集:巻7~1369 作者未詳 揮毫:会津八一
歌の解釈:天雲の近くで光って鳴る雷のように、あの方にお逢いすれば、恐れ多くて近寄れず、お逢いしなければ悲しいのですという内容の万葉歌碑があります。