日本最古の道、山の辺の道にある長岳寺は天平元年(824年)、淳和天皇の勅願によって空海(弘法大師)が大和神社の神宮寺として開いたと伝わる名刹で、高野山真言宗に属し、俗に釜口のお大師さんと呼ばれ親しまれています。
中世の盛時には多くの堂房が立ち並び、衆徒300余名の真言秘法の大道場として知られていました。廃仏毀釈など幾多の栄枯盛衰を重ねながら、わが国最古の鐘楼門(重文)、本尊阿弥陀三尊像など、多くの貴重な文化財を今に伝えています。
付近には鎌倉時代から南北朝時代にかけての石仏が多く残り、特に巨大な弥勒大石棺仏(鎌倉時代)が知られています。12000坪の落ち着いたしずかな境内には平戸つつじをはじめ季節の花が咲き誇り、参拝者の人気を集めています。