近鉄大阪線の「大福」駅で下車し北へ約5分歩くと推古天皇の"小墾田の宮"の伝承地といわれる三十八柱神社が見えてきます。
神社の説明板によると聖徳太子伝暦(917)の注記に「小墾田の宮は当時、大仏供(大福の古名)と云う里にヲハル田の宮とて小社あり其れ宮どころ也云々」と明記されていたとあり拝殿左手に「小墾田宮伝承之地」と書かれた石碑も建てられています(梅原猛氏揮毫)
旧指定村社で祭神は宮中神三十六柱と伊邪那岐命、伊邪那美命で多度神社(天津根子命)などの境内社もあります。また、境内にそびえ立つ巨木の間に万葉学者犬養孝氏揮毫の大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)の万葉歌碑が建っています。
「こもりくの はつせの山は 色づきぬ しぐれの雨は 降りにけらしも」巻8-1591